試験直前1週間と当日の過ごし方
直前の1週間は、過ごし方しだいで点数が変わる時期です。同時に、焦って空回りしやすい時期でもあります。この記事では、働きながら合格した筆者(電気通信工事施工管理技士)が、直前期に「やること・やらないこと」、前日の準備、当日の動き方までをまとめます。
結論:直前期は「広げない・絞る・整える」
直前1週間の方針は、この3つに尽きます。新しい範囲に手を広げない。復習は弱点に絞る。生活と持ち物を整える。
直前期にやりがちな失敗は、不安にかられて新しい参考書や未着手の分野に手を出すことです。1週間で新しい知識はほとんど定着しません。それよりも、これまで積み上げたものを確実に出せる状態に「整える」ほうが、点数への効き方は大きくなります。
直前1週間にやること・やらないこと
| やること | やらないこと |
|---|---|
| 間違えた問題・印をつけたページだけを回す | 新しいテキスト・問題集を買う |
| 時間を計って模擬試験形式を1〜2回 | 未着手の分野をゼロから始める |
| 頻出の数値・語句の最終確認 | 夜ふかしして詰め込む |
| (第二次検定なら)経験記述の最終暗唱 | SNSや掲示板で他人と比べて不安になる |
筆者のやり方の核は、「印のついたページだけを高速で回す」ことでした。学習期間中、間違えた問題のテキスト該当ページに印をつけておき、直前週はそこだけを何周もします。全範囲を復習する時間はありませんし、正解できる問題を眺め直しても点は増えません。伸びしろは弱点にしかない、と割り切るのが直前期です。
模擬試験形式の練習は、知識の確認というより時間配分の予行演習としてやります。1問あたりにかけられる時間の感覚を体に入れておくと、本番で焦りにくくなります。
前日の過ごし方と持ち物の準備
前日にいちばん大事なのは、勉強ではなく準備と睡眠です。当日の朝に慌てないよう、前日のうちに次を済ませておきます。
受検票、筆記用具(マークシート用の鉛筆・シャープペンと消しゴムの予備)、腕時計(会場に時計がない場合に備える。スマホは使えません)、昼食や飲み物、会場までの経路と所要時間の確認、交通機関が乱れた場合の代替ルート。このあたりを前夜に鞄へ入れてしまいます。持ち込み可能なもの・禁止されているものは試験案内に明記されているので、必ず自分の受検する試験の案内で確認してください。
勉強は、印のページを軽く眺める程度にして、いつもより早めに寝ること。前夜の1時間の詰め込みより、当日の頭の冴えのほうが確実に点になります。ここは意志の問題なので、「前日は増やさない」と先に決めておくのがコツです。
当日の流れと時間配分のコツ
当日は、余裕を持って会場に着くことがすべての土台です。開場前後に着くくらいの計画にして、席で頻出事項のメモや印のページを軽く見直すと、落ち着いて開始を迎えられます。
解き方のコツは3つあります。ひとつめは、わからない問題で止まらないこと。1問に固執すると後半が時間切れになります。迷ったら印をつけて飛ばし、最後に戻ります。ふたつめは、マークのズレ確認。飛ばした問題があるときほど、解答番号と問題番号のズレが起きやすくなります。区切りごとに確認する癖をつけます。みっつめは、見直しの時間を最初から確保しておくこと。終了前の10分は見直しにあてる、と決めて時間配分を組みます。
途中で難問が続いても、慌てる必要はありません。多くの資格の第一次検定は6割前後が合格の目安とされます。満点を取る試験ではなく、取れる問題を確実に取る試験です。全問正解しようとしないことが、精神的な安定につながります。
働きながらの直前期、筆者の実感
正直に書くと、働きながらの受検では、直前期も普段どおり仕事があります。「直前は仕事を調整して勉強漬け」という理想は、現場を持っていると簡単ではありません。筆者も、直前週にまとまった時間を取るのは難しく、平日は通勤時間などのスキマで印のページと頻出事項を回し、週末に模擬形式の練習をする、という配分になりました。
それでも合格できたのは、直前に詰め込んだからではなく、それまでの期間に「ゼロの日を作らず」積み上げてきた分を、直前期に整えて出せたからだと感じています。直前期の役割は逆転ではなく仕上げです。もし今このページを試験の数か月前に読んでいるなら、直前に慌てないためにも、今日から少しずつ始めることをおすすめします。
まとめ
直前1週間は、新しいことに手を広げず、弱点だけに絞って回し、生活と持ち物を整える。前日は準備と睡眠を優先し、当日は「止まらない・マークずれ確認・見直し時間の確保」で取れる問題を確実に取る。これが、働きながら合格した筆者の結論です。
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※持ち込み可能な物品、集合時間、合格基準などは資格・年度により異なります。必ずご自身の受検票と試験案内の記載を最優先で確認してください。本記事は筆者個人の経験に基づく一般的な解説です。